未来の自分に贈る「ただの日記」

将来の自分へ。大学時代の自分を知ってもらいたいので、日記を贈ります。

#1 1学期間、北大のオンライン授業を受けて思ったこと

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私は2020年の4月に北大に入学した新1年生です。今年の1学期は、新型コロナウイルスの影響でほとんどの授業がオンラインで開講されることになりました。なかなか特殊な経験だったと思うので、記憶が鮮明なうちに、文章にまとめておこうと思います。
 
オンライン授業の1番の利点は大学に行かずとも、家で授業を受けられることだと思うのですが、私は大学に行って、新しい環境で授業を受けるのを楽しみにしていたので、あまりうれしくなかったです。大学が家から遠かったり、家から出るのが面倒な人にとっては、自宅で受けられるオンライン授業はかなりありがたかったのではないでしょうか。
ただ、オンライン授業でも、試験のときには大学に駆り出されることになります。クラスの人に、大学まで電車で往復3000円くらいかかるという人がいて、その人は、中途半端に大学に行かないといけないのが1番嫌だと言っていました。電車通学の人は、定期の関係があるので、どちらか一方に絞ってほしいみたいですね。ただ、コロナのせいで仕方なくオンライン授業にしているという状況なので、1本に絞るのは難しいような気もします。
 
ほかの利点として、オンデマンド授業に関しては、いつ受けてもいいというのがあげられると思います。これは始めのうちはうれしかったのですが、オンライン授業に慣れてくるにつれて、オンデマンド授業もその授業時間中に受けた方がいいということがわかってきました。でも、それに気づいたときには、受けるのを先延ばしにし続けた授業がたまっており、授業を1週間遅れで受けるようになっていて、取り返すのにとても苦労しました。期限が先にあると、どうしても「まだ大丈夫」と考えてしまい、ほかのことをしてしまいます。それで結局、期限ギリギリになって、焦って受講することになるんです。このことは、オンライン授業を受けてみないとわからなかったことだと思います。2学期もオンラインで開講するクラスがあるみたいなので、「オンデマンドでも授業時間に受ける」ということを徹底したいと思います。
 
次に、オンライン授業の欠点をあげていきましょう。まず1番にあげられるのが、「さみしい」ということではないでしょうか。特に私は、今年から大学に入ったので、友達がほとんどいません。同じ授業を受けている学生の顔を1人も知らないという状況でした。特にオンデマンド授業では、先生から配布される授業資料を見るだけのことが多かったので、孤独感が強かったです。高校までは、何気なく友達と一緒に授業を受けたり、テストの点数を競い合ったり、問題を出し合ったりしていましたが、それがいかに自分の勉強のモチベーションを保つために必要なことだったのか、というのを痛感させられました。
北大では相対評価で成績がつけられるので、自分がどのあたりにいるのかというのが大切になってきます。特に、総合入試で入った人なんかは、2年生の学部移行のために成績が必要なので、周りと比較したときの自分の位置というのが大きな指標になるのではないでしょうか。もちろん、成績だけに限らず、5月から8月の4か月間、ずっと1人で授業を受け続けるというのは、精神的にしんどいものがありました。オンライン授業を受けてみて、授業を楽しいと感じるには、授業を一緒に受けている友達が必要不可欠なんだなと感じました。
 
もう1つ欠点をあげると、授業がわかりにくいということです。オンライン授業では、本来の講義で得られるはずだった情報量よりも、かなり少ない情報しか受け取れていない気がするんです。対面授業では、板書やスライドはもちろん、先生の言い回しやどうでもいい話、その場で出た質問、授業の雰囲気などと一緒に、授業内容が頭に入ってくるんだと思います。1番わかりにくかった授業では、文字のみの資料が配られただけでした。しかも先生の言葉ではなく、数式ばっかりのPDFファイルです。何が大切なのか、この授業の山場はどこなのか、どこを理解してほしいのか、全然わかりませんでした。ほかにも、授業ごとに先生が変わるクラスがありました。授業ごとに教える内容が全く異なるのであればいいのですが、続きものを教えるのに先生が替わってしまうと、前の授業と言っていることが違ったり、ものごとの呼び方が違ったり、重要だと言われたことを次の授業で否定されたりと、混乱することが多かったです。
 
1学期間オンライン授業を受けてみて、私が考えた最善の授業方法は、「対面授業の映像を流す」ことだと思います。もちろん、今年になって急遽オンライン授業になったわけなので、この1学期に対面授業を録画した映像を用意できるわけがありません。これは、次からの話です。私たちはこうして、初めてのオンライン授業を経験しました。もう1度オンライン授業をしないといけないというときに、今回の授業スタイルのままでは、絶対にダメだと思います。次にこのような事態が発生してしまったときのために、対面授業ができるようになってから、1度授業を撮影してみて、不測の事態に備えるというのはいかがでしょうか。
 
オンライン授業を受けることで、大学のキャンパスで友達と一緒に授業を受けられるということのありがたさが身に染みてわかりました。夏休み明けの2学期からは少しずつ対面授業も復活していくみたいです。キャンパスでの楽しい授業を期待しています。
 
読んでいただきありがとうございました。